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離婚調停とは?

Posted : 2011年7月 1日 09:42 | Author : 銀河法律事務所 | Category is |
離婚の方法は大きく分けて,(1)協議離婚 (2)調停による離婚 (3)裁判による離婚 があります。
日本では,(1)協議離婚が全体の約9割を占めています。
<参考 厚生労働省の平成21年度の統計> →「図7」を参照
 
これを見ると,協議離婚の割合がわずかずつ下がってきてはいますが,依然高割合であることが明らかです。
しかし,離婚時に,親権・慰謝料・財産分与・養育費・年金分割等の大きい問題がいくつも存在することを考えると,安易に協議離婚をしてしまっては,あとで後悔することになりかねません。例えば,養育費の不払いなども少なくありません。
このようなことが少しずつ知られるようになり,離婚調停の利用が少しずつ拡大しているようです。
 
離婚調停とは,家庭裁判所で行なう話し合いです。
話し合いならば協議離婚と同じではないか?との疑問もあるかも知れません。
しかし,離婚調停は,家庭裁判所で,調停委員という専門家を間に入れて行なうものですから,直接の協議に比べて感情的ぶつかり合いが起こりにくく,冷静に話し合いを行なうことができます。
また,最終的に合意した内容は,離婚調書という裁判所の正式な書類になり,そこに記載された内容を守らなかった場合,強制執行の対象になる訳です。例えば,決まったとおりに養育費を支払わなかったりすれば,給与差押えなどを受けることになります。
 
ところで,離婚調停は弁護士を付けなくても行なうことができます。
そのため,弁護士無しで調停に臨む方が少なくありません。
しかし,調停と言えども,弁護士が代理人に就いて同席することは非常に重要です。
(理由1)前述のように離婚には複雑な法的争点が多く含まれるので,離婚条件について法律的に理屈立てて裏付けをもって請求する方が重要であり,きちんとした書面を提出して調停を有利に進めることができる。
(理由2)調停委員は中立でなければならないが,実際に常に中立とは限らない。話をまとめるために,気が弱そうな方や,女性に心理的圧力をかけることがないとは言えない。
(理由3)家裁での調停というだけで緊張するものなので弁護士が付いているだけで心強い。緊張して言い忘れたことなどを弁護士が補足して発言してくれるし,余計なことを言いそうになったら注意してくれる。
 
このように,納得できる離婚をするためには,離婚調停であっても,弁護士に依頼することがとても重要だと思います。
 

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